スイス大学院留学ブログ - Study in Geneva

ジュネーブでの大学院生活について綴るブログです。

スイスでの食生活について綴るシリーズ(中編)

シリーズ第2回はジュネーブで手に入りやすいもの・手に入りにくいものについて。

国際都市と言われるだけあって、ジュネーブではお金さえ払えば何でも食材が揃います。日本と違って、世界中の色んな地域の食材が手軽に手に入るので、そういう意味では便利で楽しいです!

まず日本に比べて手に入りやすいもの(=スーパーで安価に買える)といえば、なんといっても乳製品!!牛乳、バター、ヨーグルト、チーズ等の乳製品が占めるスーパーの面積はすごいです。授業か文献で見かけた皮肉コメントですが、スイスの牛は世界一守られている(場合によっては人間よりも)と言われるほど、スイスの酪農は国の保護が手厚いようです。

個人的にヨーグルトとチーズが好物なので、色んな味のヨーグルト(チョコレート、コーヒー、キャラメルなど多種多様)や有名なチーズ(Gruyere, Appenzeller, Conte など)が日頃から楽しめるのは、こっちにいるからこその贅沢ですね。チーズフォンデュも5回くらいは食べました。

あと自分はあまりお酒を飲まないので有り難みがそこまで感じられないですが、ワインも日本に比べたら断然お手頃価格です。特に国外にほぼ出回らない希少なスイスワインもスーパーに行けば常にありますし、フランス・イタリア・スペイン・ドイツなど周辺国のワインも安く手に入ります。あともちろんビールも色々置いてあります。

ちなみに先月にジュネーブ近郊のワイナリーで初めてテイスティング体験をしましたが、赤白ロゼ8種類も味見させてもらい、忘れられない思い出になりました。スイスのワイン生産は色んなぶどうの品種(Chasselas, Chardonney, Gamay, Pinot Noirなどなど)が使われているのが特徴だそうです。

そして最後に忘れてはいけないのがなんといってもチョコレート!スーパーの板チョコの品揃えは乳製品に負けず劣らず圧巻です。ちなみにスイスは国民一人当たりのチョコレート消費量が世界一。色々なブランドを食べてきましたが、安定して美味しいのは日本でも人気なLindt(リンツ)のダークチョコレートな気がします。

ただ、学生時代にフランスの有名ショコラトリー(チョコレート専門店)の東京店舗でアルバイトしていた身としては、スイスのショコラトリーのレベルはフランスには及ばないというのが数軒トライした上での結論です。板チョコは美味しいんですが、ボンボンショコラやケーキはいまいちなのが正直な感想。なので板チョコを使って自分でデザートを作るのがおすすめ。

 

一方で手に入りにくいものといえば、まずはお肉とお魚です。これはスーパーに置いていない訳ではなくて、とにかく高い!!

特にお魚は特級品な訳でもないのに1パック(切り身2−3つとか)1000円は下りません。まあスイスは内陸国なので、魚が高いのは当たり前なんですが、日本人としてはちょっと悲しいです。。。

お肉は特売であれば許容範囲のお値段になったりしますが、そうでないと結構高いです。しかも日本と違って一番驚いたのは、脂身のある部位(鶏もも肉や豚バラ肉)が地元では不人気であまり売られていないこと。日本食含めてアジア料理には不可欠なので、これが結構不便だったりします。あと骨付きブロックで売られていることがほとんどで、細切れや薄切りという概念はありません。。。解決策としては、鶏一羽買って解体したり、豚塊肉を半冷凍して薄切りにしたりしています(なんてワイルド)。

こんな状況なので日本にいるときよりお肉お魚の消費量は減りました。でも実はそれはそれで自分にとってよかったと捉えています。なぜなら日本を含めて各国がお肉お魚を必要以上に消費していて、魚の乱獲や農地開拓のための森林伐採につながっているからです。

食料システムと環境や気候変動の関連性を見れば、私たちの食生活を meat-based から plant-based にシフトする必要性は明らかです。 そういう意味でスイスでの生活は自分の食習慣を変えるきっかけになりました(一応明確にしておくと、自分は flexitarian です。今でもお肉お魚は食べますが、食べないときも普通にあります)

少し話がそれてしまいましたが、それ以外に手に入りにくいものとしては、日本・アジア食材がやはり安くはないです。特にお醤油、みりん、お味噌、ごま油など買うときは奮発します。高くて買うのがためらわれるときもありますが、やっぱりあるだけで料理の幅が格段に広がるので、私は買って大切に使っています。

 

最後にジュネーブでおすすめの日本・アジア食材店をご紹介します!

Uchitomi
地元人にも愛される日本食材店。ジュネーブに2店舗、ローザンヌに1店舗あります。食材全般の他にも、日本食器など何でも揃っています。

Uchino
品揃えは Uchitomi に劣りますが、Uchitomi には売っていない商品があったり、値段も少し安めの日本食材店。

Asia Store
Cornavin 駅のすぐそばにあるアジア食材店。日本食材の品揃え・質は微妙なので買いませんが、中華をはじめとするアジア系食材や中華食器が安く手に入ります。

Thu Hang Alimentation Asiatique
Cornavin 駅と Paquis の間くらいにあるアジア食材店。東南アジア系の食材が豊富ですが、日中韓の食材も手に入るので、個人的にはAsia Storeよりもおすすめ。